【7月15日 CGTN Japanese】中国西部・甘粛省(Gansu)の敦煌研究院で10日午前、「『樊錦詩星』命名、樊錦詩基金設立および敦煌文化財事業従事60年座談会」が開催されました。会議では、381323番の小惑星が正式に「樊錦詩星」と命名されたことが発表されました。樊氏は、敦煌石窟の保護、研究、PR事業の発展および必要な人材の育成のために、敦煌研究院に1000万元(約2億円)を寄付して樊錦詩基金を設立しました。

 敦煌研究院によりますと、「敦煌の娘」とも呼ばれる樊氏は、1963年に同院に就職してからの60年間、敦煌文化財保護事業に全身全霊で従事し、敦煌石窟の考古学と文化遺産管理の面で大きな学術成果を収めただけでなく、莫高窟の職員を率いて文化遺産の科学的保護、効果的な管理利用の面で独自の道を歩んできました。敦煌石窟の保護が救急性段階から科学的保護の新たな段階に踏み出すことを促しました。

 樊氏は今年、これまでに獲得した賞金と長年にわたる貯蓄の全額である2000万元(約4億円)のうち、半分を母校の北京大学に、半分を敦煌研究院に寄付しました。この日、中国敦煌石窟保護研究基金会に、敦煌研究院の世界文化遺産保護モデルと敦煌学研究を推進するための「樊錦詩基金」が設立されました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News