【7月7日 CGTN Japanese】米国の外交問題評議会のリチャード・ハース会長はこのほど取材に応じて、現在の世界の安全保障が直面している最も深刻な脅威は米国そのものだと述べました。ハース会長は元外交官で、外交政策担当者として豊富な経験があります。

 ハース会長によると、米国は激動する世界における信頼できる柱ではなくなり、現在は世界の不安定を引き起こす最も深刻な根源になっています。米国が直面する自国内部の脅威はすでに、外部からの脅威より一層深刻です。米国内の政治情勢は、他国が見習おうとしないだけでなく、世界に予測不可能性をもたらし、世界にとって有害なものです。また同盟国も、米国の近年の国際的な振る舞いを信頼し難いとのことです。

 ハース会長はまた、「私は過去半世紀のほとんどを他国に関する研究に費やしてきたが、現在は米国の研究に転じる用意をしている」と述べました。その理由は米国国内の不確実性であり、現在は多くの外国人と外国の指導者が、米国にとって何が常態で何が例外であるか、そして米政府が理性を取り戻すかどうかが分からなくなっているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News