中国の大卒の初任給、6割近くが12万円未満
発信地:中国
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【7月8日 CNS】2023年に中国で大学を卒業した社会人の初任給はいくらだろうか。中国の民間シンクタンクが最近発表した報告によると、2023年卒の大学学部生の平均月収は5990元(約12万円)、専門学生は4595元(約9万1241円)であり、2022年卒に比べてそれぞれ3%、2%増加した。
報告によると、学部生の60%近く、専門学生の80%以上の初任給は6000元(約12万円)未満だった。
卒業後半年で平均月収1万元(約20万円)を超えた人の割合はわずか6.9%だった。
中国沿海部の東部地域で就職した大卒者の月収は6578元(約13万円)と比較的高く、卒業後3年間の月収増加率も他地域より著しく高かった。
月収が最も高かった学部専攻は、情報セキュリティ(7579元<約15万円>)だった。2019年卒と比較すると、人工知能に関連する学部専攻が好調で、いずれも初任給が19%上昇している。近年、データサイエンスとビッグデータ技術、人工知能(AI)、ロボット工学、知能製造工学、ビッグデータ管理と応用などの新しい学部専攻を各大学が増やしている。
不人気の学部専攻の廃止も目立つ。中国メディアによると、2015年から2021年までの7年間で、中国国内の90大学が公共サービス管理専攻を、84大学が情報管理・情報システム専攻を、76大学が服飾・衣装デザイン専攻を廃止している。(c)CNS-第一財経/JCM/AFPBB News