【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は6日、男子シングルス2回戦が行われ、通算2度の大会制覇を誇るアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に6-7(3-7)、7-6(7-2)、6-4とリードして3回戦進出が見えてきたところで試合が中断し、順延となった。

 36歳のマレーは高レベルの打ち合いの末に第1セットを落とした後、反撃してセットカウント2-1とリードを奪い返したところで会場のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)が門限の午後11時を迎えた。

 マレーはプレー中に転倒して左脚の股関節を痛めて悲鳴を上げる場面があり、この中断は絶好のタイミングとなった。転倒後に自力で立ち上がったマレーは、第3セットをサービスキープでものにし、優位な立場で7日の試合再開を迎えることになる。

 今大会は雨で各試合に遅れが出てこの日は1回戦も数試合行われ、第19シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は6-4、7-6(7-4)、7-6(7-5)で予選勝者のヘイス・ブラウバー(Gijs Brouwer、オランダ)に勝利。2021年大会ファイナリストのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)も6-7(5-7)、6-3、7-6(9-7)、6-3でロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego)との同胞対決を制して勝ち上がった。

 その他の2回戦では、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が、アスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev)とのロシア勢対決に6-7(4-7)、6-3、6-4、7-5で勝利。第10シードのフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)は7-6(13-11)、6-4、6-2で予選勝者のドミニク・シュトリッカー(Dominic Stricker、スイス)を下し、次戦は第21シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と激突することになった。

 第16シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)が元大会ファイナリストのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を6-4、7-6(7-4)、6-7(4-7)、6-4で退けた一方で、第9シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)はマイケル・イマー(Mikael Ymer、スウェーデン)に6-3、6-2、3-6、4-6、2-6で敗れた。

 2021年大会の準々決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を撃破した実績を持つ第17シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)は、ワイルドカード(主催者推薦)のヤン・ホインスキー(Jan Choinski、英国)を6-4、6-4、7-6(7-3)で退けた。(c)AFP/John WEAVER