【7月8日 CGTN Japanese】最近、中国では、吃音のある若い男性がバスの中で講演する動画がネットユーザーの間で話題になっています。

 動画の長さは1分41秒で、話している男性は時々緊張してどもっていますが、数百万人のネットユーザーに1秒も逃さずに見られることに影響はありません。

 動画に出た男性の名前は楽国強さんで、18歳の大学生です。吃音は小学校の段階で起こり、医師の診断では、心理的原因によるものだということです。小学校から高校まで、吃音のため、楽さんの心はよく緊張、焦り、ひいては憤慨などの感情に占められていました。言葉が口から出ないことがよくあり、母親への電話で「母さん」という呼び声さえ出ないまでになりました。

 いろいろな方法を試した後、両親は楽さんに野菜市場で野菜を買ってもらうことを思いつきました。親に頼まれて、17歳の楽さんは仕方なく野菜市場へ野菜を買いに行き、価格を聞くとどもってしまいましたが、楽さんにとっての第一歩を踏み出しました。

 その後、中国中部・湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)にある中南林業科技大学土木工学専攻に入学した楽さんは法律課程を傍聴した時に、自分の興味を見つけました。両親と教師は心配しましたが、最終的には新学期に専攻を変える決定を支持しました。

 楽さんは「私の夢は裁判官になることだが、吃音が非常に深刻で、人とスムーズに話すことさえできないことをはっきりと知っている」と話しています。

 夢をかなえるための壁を意識した後、楽さんは同じように人付き合いに悩まされていた2人の仲間とバスで講演することにしました。今年3月25日、楽さんと仲間たちは初めてバスで講演しました。息ができないほど緊張しましたが、1カ月後に乗客との話し合いが怖くなくなりました。その後、楽さんは人がもっと多い地下鉄車両に行って講演をしました。

 また、裁判官になる夢を実現するために、会話をするだけでは十分ではないことに気付いた楽さんは、さらに新たな一歩を踏み出し、法学専攻が開設した模擬法廷討論に参加しました。

 自分の経験について、楽さんは「吃音自体を克服することは重要だが、さらに重要なのは、この過程で学んだことだ。つまり、一つの問題に直面する時、回り道するのではなく、それに直面することだ」と話しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News