【7月3日 AFP】ロシアの下院国防委員会のアンドレイ・カルタポロフ(Andrei Kartapolov)委員長は、反乱を企ててウクライナの戦場を離脱した民間軍事会社ワグネル(Wagner)部隊の代わりを務めさせるために追加動員を行う必要はないとの見方を示した。国営タス通信(TASS)が3日、報じた。

 タス通信によると、カルタポロフ氏は「中長期的に戦闘能力が低下する恐れは全くない」「(未遂に終わった)反乱当時、前線の戦闘にワグネル部隊は参加しておらず、戦闘員は全員野営地にいた」「彼らの代わりは誰かしらいる」と主張した。

 2022年2月のウクライナ侵攻後、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は9月にロシアとしては第2次世界大戦(World War II)後初となる「部分動員」を発表。数十万人が徴兵されたが、その一方で、数万人が国外へ逃れた。

 プーチン氏は、ワグネルの反乱が起こる前の先月13日の会見では、追加動員の必要性を否定していた。(c)AFP