プリゴジン氏、巨額支援で「道踏み外した」 ロシア政権寄りTVキャスター
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【7月3日 AFP】ロシア政府の代弁者的な存在で、著名なテレビキャスターのドミトリー・キセリョフ(Dmitry Kiselev)氏は2日、国内で反乱を企てた民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏について、政府から巨額の支援を受けたことから「道を踏み外した」と非難した。
キセリョフ氏は毎週放送の自身の番組で、ワグネルは政府から8580億ルーブル(約1兆4000億円)以上を受け取っていたと主張。根拠は示さなかった。
その上で、「プリゴジンは大金をもらって道を踏み外した」「国防省、国家、大統領にさえ挑戦できると思い込んだ」と語った。
ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は先週、政府はワグネルに対し、今年5月までの1年間で862億6200万ルーブル(約1400億円)を支払っていたと認めた。
ロシアでは、民間の傭兵(ようへい)組織は法律で認められていない。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は2日、連邦保安局(FSB)がプリゴジン氏に不利な証拠を見つけるため、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)にあるワグネル本社を家宅捜索したと報じている。(c)AFP