【7月3日 AFP】男子テニスのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が2日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)を前にした記者会見に臨み、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の強さを「まったく間違いを犯さない」と表現した。

 世界ランキング1位のアルカラスは、ジョコビッチの通算8回目のウィンブルドン制覇と四大大会(グランドスラム)24勝目の阻止に一番近い選手だとみられている。しかし全仏オープン(French Open 2023)では準決勝でジョコビッチに敗戦。その試合中にけいれんを起こしたのは、ジョコビッチと対戦することによる「ストレス」と「緊張」が原因だったと認めていた。

 アルカラスは「彼はものすごく簡単にプレーする。動きも非常にいいし、打つのもうまくて非常にきれいだ」と話し、「クリーンなショットを打てる。万能さの塊だよ。彼はまったく間違いを犯さない。あのスタイルに弱点を見つけるのはすごく難しい」と続けた。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)覇者のアルカラスは、昨年のウィンブルドンは2回目の出場で16強入りを果たした。今回は、「勝てると思っていなかった」という前哨戦のシンチ選手権(2023 cinch Championships)でグラス(芝)コート初タイトルを獲得。今季5勝目を挙げ、ジョコビッチから世界1位も奪還して大会に乗り込む。

 アルカラスは「素晴らしいレベルでプレーができて、非常に気持ちがいい。自信もかなり深まった」としつつ、「だけど間違いなく本命はジョコビッチだ。それは間違いない」とコメントした。

 4日の初戦では、今大会限りでの引退を表明しているジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)と対戦する。(c)AFP