(写真は本文とは関係ありません)(c)news1
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【07月01日 KOREA WAVE】韓国の京畿道河南市(キョンギド・ハナムシ)の外資系大型マート駐車場で6月19日午後7時ごろ、ショッピングカートの整理業務に当たっていた従業員(31)が死亡した。当時、河南の最高気温は33度で、猛暑注意報が出ていた。マートの駐車場は直射日光が当たり、冷房設備も不十分だった。

MBCが同27日に報道した。同僚は「冷房費を大幅に減らしており、稼動時間も決まっていた」と話した。客たちも「ここはどうしてこんなに暑いの」と言うほど、駐車場の気温は高かったという。

従業員は駐車場1階で1時間に200個前後出る空のショッピングカートを売り場入り口に移すのが仕事だった。死亡する2日前、従業員は同僚に「午前11時から午後9時ごろまで計4万3000歩も歩いた」と訴えていた。鉄製カート数個をまとめて押しながら26キロメートルも歩いた計算になる。

この従業員は同19日午前11時から仕事に就いていたが「体調が良くない」と言って駐車場の片隅で休んでいたところ倒れ、病院に運ばれたが死亡した。

このマートは5階に休憩室を設けていたが、駐車場からは4分かかり、3時間ごとに与えられる休憩時間は15分しかなかった。別の同僚は「休憩室へ行く時間が惜しいので、ほとんど行かなかった」と話している。

同僚たちはマート側の猛暑への対応が不十分だったために起きた悲劇だと指摘しているが、マート側は答えていない。

韓国政府は猛暑注意報発令時、屋外労働者について1時間ごとに10~15分ずつ休息時間を与えるよう求めているが、これは「勧告」にとどまっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News