「車椅子の博士」が中国名門の清華大学を卒業
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【7月2日 CGTN Japanese】このほど開かれた中国の名門大学・清華大学(Tsinghua University)の卒業式では、車椅子を使う卒業生が大学の書記(学長レベル)から学位授与証明書を受け取る姿がひときわ注目を浴びました。この卒業生は自ら、北西部の新疆大学で教職に就くことを明らかにしました。
彼の名は朱暁鵬です。朱さんは2010年に優秀な成績で清華大学化学工業科に入学しました。しかし、翌年の夏休みに全身が麻痺して動けなくなり、脊髄血管腫と診断されました。医師は、朱さんは2度と立つことができず、学業は続けられないだろうとの見解を示しました。朱さんは治療のために大学からいったん離れねばなりませんでしたが、復学するためにリハビリを積極的に行いました。まるで赤ん坊のように歩き方をもう一度学び直すことになっても諦めませんでした。
朱さんは2年後に、体調が安定したことで復学しました。しかし行動が不便なため、数学科に転入し、2017年には数学科の博士課程に入りました。朱さんは体が不自由で神経痛に悩まされながらも、授業を休むことはありませんでした。脊椎の圧迫を緩和するため2回も手術を受けましたが、休養のための休暇も取りませんでした。
朱さんは勉強の合間に、公益活動にも積極的に参加しました。例えば貧困地区で開設された講義に何度も足を運びました。また「バリアフリー」の理念をより多くの人に伝えたいと考えて、周囲の学生と共に「清華バリアフリー協会」を立ち上げました。
朱さんは博士課程の修了前にも求職活動を始め、最終的に新疆大学で教職に就くことを決めました。朱さんは、しばらく前に、環境に早く適応するために新疆大学に行ってみましたが、「新疆は美しい。この地で学術を研究して学生を育成するなど、自分なりの力で社会に恩返ししたい」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News