元世界1位のウォズニアッキ氏、3年ぶり現役復帰を表明
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【6月30日 AFP】女子テニス、元世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)氏(32)が29日、3年ぶりに現役復帰を果たす意向を表明した。唯一の四大大会(グランドスラム)タイトル獲得となった2018年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2018)を含むツアー通算30勝を記録した同氏は、2020年に引退して家庭生活に入っていた。
ウォズニアッキ氏は自身のツイッター(Twitter)アカウントに、「競技から離れていたこの3年間で、失っていた家族との時間をつくる必要があった。そして母親となり、とてもありがたいことに2人の子どもを授かった。だけど、自分にはまだ成し遂げたい目標がある。年齢や役割に関係なく、夢を追求することはできるのだと子どもたちに示したい。私たちは家族として、その時期だと決断した。再びプレーすることが待ちきれない!」とつづった。
米プロバスケットボール(NBA)の元選手である夫のデビッド・リー(David Lee)氏との間に、2歳のオリビア(Olivia)ちゃんと昨年10月に誕生したジェームズ(James)ちゃんが生まれたウォズニアッキ氏は、「全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)を目指している」こともファッション誌「ヴォーグ(Vogue)」の記事で明らかにした。
まずは調整のために8月上旬にカナダ・モントリオールで開催されるナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2023)でプレーし、2度にわたり決勝まで勝ち進んでいる全米オープンに挑むといい、「その後、オーストラリア(全豪オープン)に向けて数か月かけて準備し、そこから前進する。パリ五輪も目標であるのは間違いない」とも語った。
2010年に初めて世界1位に到達した後、関節リウマチに苦しむ中で20年の全豪オープンを最後に現役生活に幕を下ろしたウォズニアッキ氏は、「(家庭との)両立は可能だと証明したい」とし、「家族がいて、いろいろな家事があっても、キャリアを続けていけるのはわくわくするし、素晴らしいこと」だと期待を口にした。
これまで出産後にツアー復帰を果たした選手には、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)やキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)、そしてビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)らがいる。
セレーナは復帰後にグランドスラムで4度決勝に進出し、クライシュテルスは全米オープン2回と全豪オープン1回の計3回にわたってグランドスラム制覇を果たしている。(c)AFP