【06月29日 KOREA WAVE】
(上)「星州産マクワウリ」を食べる国民の力関係者(下)「リレー断食闘争」に入る共に民主党関係者(c)news1
(上)「星州産マクワウリ」を食べる国民の力関係者(下)「リレー断食闘争」に入る共に民主党関係者(c)news1

日本の福島原子力発電所の処理水放出や、最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」の運用をめぐり、韓国の与党「国民の力」が「モッパン(食べる放送)」、野党「共に民主党」が「断食闘争」にそれぞれ入り、「場外世論戦」を展開している。

国民の力のキム・ギヒョン代表やイ・チョルギュ事務総長ら与党指導部が26日午後、THAAD基地のある慶尚北道(キョンサンブクド)星州(ソンジュ)の星州農産物共同販売場を訪問した。THAAD設置をめぐる「電磁波デマ」で混乱した「星州産マクワウリ」のモッパンに出演し、マクワウリをむいて食べながら「とってもおいしい」「最高だ」と絶賛、マクワウリ400箱を注文した。

同じ時刻、野党関係者は日本の処理水放出を阻止するため、「リレー断食闘争」に突入した。20日のユン・ジェガブ民主党議員に続き、26日からはウ・ウォンシク同党議員や、イ・ジョンミ正義党代表が断食に入った。

◇「THAAD電磁波」人体に無害

国民の力のキム・ギヒョン代表は星州郡庁で開かれた在韓米軍THAAD基地環境影響評価承認のブリーフィングで「民主党は2008年、米国産牛肉が危険だというデマを広め、2017年にはマクワウリをネタにした。今年は安全な水産物である韓国の水産物をネタに再びデマを広めようとしている」と野党を批判した。

最近、政府の環境影響評価でTHAAD基地周辺の電磁波が人体に無害だという結論が出たことで、国民の力は民主党による「THAAD電磁波」に反論し、逆に民主党の「福島汚染水」攻勢に反撃をかけている。

◇与党と政府、水産物消費促進キャンペーン

また、同党と政府は、処理水放出を前に、積極的に水産物消費促進キャンペーンを続けている。

ハン・ドクス(韓悳洙)首相は23日、国民の力の「私たちの海を守る検証タスクフォース(TF)」議員らとともにソウル市銅雀区(トンジャクク)鷺梁津(ノリャンジン)水産市場を訪ね、済州(チェジュ)産のイシダイ、泰安(テアン)産のヒラメ、江原道(カンウォンド)産のホヤなどを買って食べた。

釜山(プサン)を拠点にする「国民の力」議員らは最近、刺身店を訪ねるというリレーチャレンジも進めている。刺身店を訪れた議員が試食した後、次の「走者」を指名する方式だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News