【6月26日 AFP】ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は26日、民間軍事会社ワグネル(Wagner)の反乱後初めて公の場に姿を現し、ロシア軍部隊の視察を行った。国営テレビが映像を報じた。

 ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏から猛烈な批判を浴びているショイグ氏は、ウクライナ国内のロシア軍司令部に赴き、部隊長らとの会議に臨んだ。ロシア国防省の報道発表によると、同氏はウクライナの兵器や兵士に対する「素晴らしい探知・破壊能力」をたたえたという。

 映像には、ショイグ氏が同地域に関する軍事報告を聞き、地図を調べ、ヘリコプターでロシア側の陣地を視察する様子が捉えられていた。

 プリゴジン氏は23日、ワグネルの拠点がロシア軍に攻撃されたとして、報復とロシア軍指導部の打倒を宣言した。しかし翌24日にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、かつての盟友プリゴジン氏の反逆罪は問わずに、隣国ベラルーシへの出国を認めることで合意すると、ワグネル部隊は直ちに撤退した。

 プリゴジン氏は、ワグネルが一時掌握したロシア南部軍管区司令部などが置かれるロストフ(Rostov)州の州都ロストフナドヌー(Rostov-on-Don)を24日遅くにSUV(スポーツ用多目的車)に乗って去って以来、目撃されていない。(c)AFP