【6月26日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、前所属クラブのフランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でのスタートは「とても厳しいものだった」と振り返り、2季連続の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)敗退を「大きな失望」と表現した。

 25日にカタールのスポーツ専門チャンネルであるbeInスポーツ(beIn Sports)が放映したインタビューでメッシは、「パリに来たのはクラブが好きで、ロッカールームに友人がいたから。別の目的地よりも順応しやすいように思えた」としたが、実際にはそれが厳しいもので「新しいゲームプランや新しいチームメート、新しい都市は、予想したよりも難しかった」と語った。

「到着も遅く、プレシーズンもなかった。スタートは私にとっても、家族にとってもとても厳しいものだった」

 1年目のシーズンはPSGで34試合に出場し11ゴールを挙げたメッシだったが、冬季休暇中にアルゼンチンで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で陽性となって1か月の離脱を強いられた。

「フィジカル面を取り戻すのに時間がかかった」と振り返ったメッシはまた、アルゼンチン代表が優勝を飾った昨年のW杯カタール大会(2022 World Cup)の影響もあったと付け加えた。

「言い訳ではないけれど、W杯の影響も大きかった。復帰が遅れた選手がいたり、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のようにけがをした選手もいた」

「大まかに言って、リーグ戦とチャンピオンズリーグのレベルはW杯の影響を受けたと思う」

 21-22シーズンのレアル・マドリード(Real Madrid)戦、そして22-23シーズンのバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦でのチャンピオンズリーグ敗退は「大きな失望だった」とも認めた。

 さらにPSGのサポーターの中には、スタンドから口笛を吹いてメッシに敵意を向ける人々もいた。

「最初のころは素晴らしいもので、たくさんの励ましを受けた。ただその後、パリのサポーターの一部が違った扱い方をしてきた。大多数は好意的に接してくれたが、一部のサポーターとの間には亀裂が生じた」

 2021年夏に契約したPSGを後にしたメッシは、米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミ(Inter Miami)に加入する。(c)AFP