【6月22日 AFP】フランス・パリで20日、コンコルド広場(Place de la Concorde)にあるオベリスク(石柱)の頂点を復活させる式典が行われた。

 高さ23メートルのオベリスクは約3000年前、エジプトのルクソール神殿(Luxor Temple)に建てられたもの。古代エジプトの象形文字ヒエログリフを解読した仏考古学者ジャンフランソワ・シャンポリオン(Jean-Francois Champollion)の功績をたたえ、1830年にエジプトからフランスに寄贈された。

 先端部分が金箔(きんぱく)で覆われていることは有名だが、パリに設置されて200年、実はその頂点が欠けていたことに気付く人はほとんどいなかっただろう。

 保存修復の専門家イザベル・モランルトレル(Isabelle Morin-Loutrel)氏は「パリに到着した時点で、頂点はなかった。数世紀にわたる浸食でなくなっていた」と説明した。

 オベリスクの修復作業は昨年開始され、今回、金色に輝く頂点が復活した。(c)AFP