【6月21日 AFP】ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー(Valery Zaluzhny)総司令官が、大きな目と耳をした「ベビーヨーダ(Baby Yoda)」のようなキャラクターのワッペンが着いた防弾チョッキを着用した画像が公開され、インターネット上で大きな話題となっている。

 軍が公開した画像でザルジニー氏は、防空壕(ごう)のような部屋で部下と反転攻勢について話し合っていた。

「ベビーヨーダ」は、ウォルト・ディズニー(Walt Disney)の映画「スター・ウォーズ (Star Wars)」シリーズから派生したドラマ「マンダロリアン(The Mandalorian)」に登場するキャラクター「グローグー(Grogu)」の通称。

 ロシア軍の防衛線を突破し、領土を奪還するという重大な任務を負ったザルジニー氏と、SFの人気キャラクターというミスマッチが話題となり、画像は瞬く間に拡散された。

 親ロ派アカウントは定期的に、ザルジニー氏が負傷もしくは死亡したというフェイクニュースを流している。こうしたアカウントをばかにするため、ウクライナのネットユーザーはザルジニー氏の新しい画像がソーシャルメディアに投稿されることを待ち望んでいる。

 ザルジニー氏のベビーヨーダは、ウクライナの士気を高めるためにウクライナのネットユーザーがこぞってとりあげるネットミームとなった。兵士の横に上官のように立つベビーヨーダのコラージュが作られたり、首都キーウの「祖国記念碑(Motherland Monument)」の剣を掲げる巨大な女性像がライトセーバーを持つベビーヨーダに入れ替えられたりした。(c)AFP