【6月20日 AFP】ラグビー日本代表のSO李承信(Lee Seung-sin)は19日、今年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)に出場することで、在日コリアンのコミュニティーのために道を切り開きたいと話した。

 在日コリアンとして日本で生まれ育った李は、昨年6月のウルグアイ戦で21歳にして代表デビューを飾ると、翌7月に行われたフランスとの2試合では先発出場。先日、9月開幕のW杯に向けた合宿に参加する日本代表36人に選ばれた。

 合宿の練習後、取材に応じた李は「自分がW杯に出ることによって、これからの未来、(在日の)子どもたちであったり、このステージを目指す子どもたちには、勇気を与えたり、夢であったり、その道筋が見えると思う。自分が出ることによって、いろいろな人に可能性を示したい」と語った。

 在日コミュニティーを代表することは「いいモチベーション」になっている。「しっかりその責任を背負いながらもチャレンジしたい」

 小さい頃からのW杯出場の夢がかなうまで「あと一歩のところまで来ている」と李。「一日一日を大事にして、自分のラグビーを信じて、絶対にW杯メンバーに選ばれるように頑張りたい」と意気込んだ。(c)AFP/Andrew MCKIRDY