ロシア、ダム決壊被災地への支援なお妨害 国連
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【6月19日 AFP】国連(UN)は18日、カホウカ(Kakhovka)水力発電所のダムの決壊で洪水が発生したウクライナ南部ヘルソン(Kherson)州で、ロシアが支配地域への人道支援物資の搬入を今なお妨害しているとして非難した。
今月6日にダムが爆発により決壊したのを受け、ヘルソン州は広範囲にわたって冠水し、数千人が避難を強いられた上、エコサイド(大規模環境破壊)への懸念が高まっている。
国連でウクライナ担当の人道調整官を務めるデニス・ブラウン(Denise Brown)氏は、「ロシア政府はこれまで、軍事的な支配地域入りの要請を拒否してきた」と主張。
「国連は、ダム決壊の影響を受けている人々を含め、救命援助を緊急に必要としているすべての人々に対し、今後もあらゆる手を尽くして支援を行っていく。そうした人々がどこにいるかは関係ない」「ロシア当局に対しては、国際人道法に基づく義務に従って行動するよう強く求める」と呼び掛けた。(c)AFP