【6月19日 AFP】サッカーブラジル代表のビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)が18日、前日に行われたギニアとの国際親善試合で、自身の友人がスタジアムの警備員から人種差別を受けたと告発した。

 試合はバルセロナ(Barcelona)のRCDEスタジアム(RCDE Stadium)で行われ、ブラジルが4-1でギニアに快勝。ブラジルは、ビニシウスが所属するレアル・マドリード(Real Madrid)で相手チームのファンから差別されたことへの抗議として、全身黒のユニホームで試合に臨んだ。

 しかしビニシウスは自身のツイッター(Twitter)で「僕が早くも歴史になった黒のユニホームでプレーし、感傷的になっている間、友人がスタジアムの入り口でばかにされ、侮辱を受けていた」と明かし、「残念な仕打ちだ。すべてを明らかにするため、責任者に聞きたい。監視カメラの映像はどこにある?」と続けた。

 ブラジルのスポーツニュースサイト「グロボ・エスポルテ(Globo Esporte)」によると、差別を受けたのはアドバイザーを務めるビニシウスの友人で、警備員はポケットからバナナを取り出して「手を挙げろ。これがお前に対する私の銃だ」と言ったとされる。現場には他に3人のビニシウスのスタッフがおり、4人は警察に通報して苦情を申し立てたという。

 ブラジルのテレビ局スポルTV(Sportv)が公開した映像には、両者が激しく言い争う様子が映っている。警備会社は差別を否定していると、ブラジルメディアは伝えている。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は、この件を把握してすぐに行動を起こし、警察と試合の主催者に「今回の新たな差別の犠牲者に対する全面サポートと保護」を要請したとコメントし、「徹底的に激しく闘わなくてはならない犯罪だ」と批判した。連盟のエジナウド・ロドリゲス(Ednaldo Rodrigues)会長は「きょう再び、別の犯罪が白日の下にさらされた」と述べた。(c)AFP