【6月18日 AFP】サッカー国際親善試合が17日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で行われ、人種差別に対する抗議として全身黒のユニホームで臨んだブラジルは4-1でギニアに快勝。ビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)も注目の中でPKから得点を挙げた。

 ビニシウスが所属するレアル・マドリード(Real Madrid)で今季、何度も人種差別の標的となったことを受け、この試合が抗議の機会になると考えたブラジルサッカー連盟(CBF)は、「人種差別があるところにサッカーは存在しない」のスローガンとともに、選手が前半は象徴的な黄色と緑のユニホームではなく、全身黒のユニホームを身につける力強い行動を取った。

 その中で、背番号10をまとったビニシウスは通常のユニホームに戻った88分にPKを決めた。

 前週には、ビニシウスへの差別に対する批判の声が世界中で上がる中、スペインサッカー連盟(RFEF)とCBFが来年3月にサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で反人種差別の親善試合を行う予定を明らかにしている。

 試合は27分、ジョエリントン(Joelinton)が至近距離からゴールを決めて先制すると、その2分後にロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)がカーブをかけたシュートで追加点を挙げた。ギニアも35分にセール・ギラシ(Serhou Guirassy)が至近距離からのヘディングシュートで1点を返したが、ブラジルも後半開始直後、ファーサイドのエデル・ミリトン(Eder Militao)が頭で合わせて点差を2点に戻し、最後はビニシウスがダメを押した。(c)AFP