【6月16日 CGTN Japanese】北京市内で新婚旅行を楽しんでいた李沂恒さんと周水鳳さんの警察官夫婦2人は、予定よりも早く職場に戻ってきました。2人と一緒に戻ってきたのは、3人の犯罪容疑者でした。

 中国中部の河南省周口市扶溝県の警察局に勤務する李沂恒警察官は5月に、同じく扶溝県警の警察官である周水鳳さんと結婚しました。2人は新婚旅行の旅先に北京を選びました。

 北京に到着したのは6月2日で、翌日夜にホテルで休んでいた2人は、「捜査が長引いている2つの事件の容疑者が、同時に北京市内に現れた」との情報を職場のグループチャットで目にしました。そこで2人は自ら進んで上司に「今、北京にいる。この任務を任せてください」と要請しました。

 2人は北京警察の協力を得て、5日に銀行カード売買の容疑で李容疑者の身柄を取り押さえました。李容疑者は犯行を認め、共犯者として馮容疑者を挙げました。2人は休む暇もなく、同日午後にも馮容疑者の身柄を確保しました。しかし、次の容疑者については、それほど順調ではありませんでした。残る田容疑者は、窃盗を繰り返した前科があり、捜査に対して敏感でした。2人は何日も捜しましたが、田容疑者を発見しませんでした。しかし2人は諦めず、北京市朝陽区警察の緊密な協力を得て手がかりをつかみ、8日午前に田容疑者の身柄を確保しました。そして2人はその日のうちに、容疑者3人を扶溝県警察に移送しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News