【4月12日 CGTN Japanese】このほど、中国中部にある河南省新郷市の5歳の男の子の武光年(ぶ・こうねん)さんのことがネット上で知られ、多くのネットユーザーを感動させました。それは、光年君ががん患者の子どもに長い髪を贈るために髪の毛を伸ばしているからです。

 武さんの母親は「息子が2歳の頃、がんになった子どもに関するドキュメンタリーで、治療を受けた多くの子どもが髪の毛を失っているのを見た。ある女の子は『一番欲しいプレゼントは何?』と聞かれた時、長い髪が欲しいと答えた。その時、光年は髪の毛を伸ばして必要な子どもに贈ろうと決めた」と話しています。

 当時、武さんはまだ3歳未満で、「思いつきに過ぎない」と思っていた家族は、彼がその後ずっと続けたことにびっくりしました。この3年間、女の子と間違われることが多く、誤解もされて泣いたこともありましたが、武さんは諦めずに髪の毛を伸ばし続けました。誤解に対し、武さんは「男は笑われることを恐れないとパパが言った」と話しています。

 これまで、母親は何度も髪の毛を切ってはどうかと提案しましたが、武さんの意志は揺らぎませんでした。「諦めたくない。人を助けることができるから、頑張りたい」と武さんは言います。

 母親は「今年の夏休みになれば、髪の毛を寄付できるようになる。彼が願いをかなえるまであともう少しだ」と語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News