【6月15日 AFP】ロシア下院で14日、性別適合手術や法的な性別変更を含む性別移行を禁止する法案をめぐり審議が行われ、3段階審議の1番目に当たる第1読会を通過した。

 法案は「人の性別変更を目的とする医療的介入」や「手術なしの性別変更の国家登録」を禁じる内容。「第一次・第二次性徴の形成」に関する介入も禁止される。ただし、「子どもの先天性生理的異常の治療関連」については介入を容認し、許可される行為のリストを政府が作成することを定めている。

 ロシアでは以前からLGBTなど性的少数者に対する風当たりが強かったが、ウクライナ侵攻開始後、自国の存在を脅かす西側のリベラルな価値観への対抗軸として、保守化が一段と進行している。(c)AFP