【6月12日 AFP】サッカースペイン代表に新たに選出されたDFロビン・ルノルマン(Robin Le Normand)が11日、フランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督から電話をもらっていた中で、スペインを選ぶことに「迷いはなかった」と話した。

 26歳のルノルマンは仏ブルターニュ(Brittany)地方出身で、リーグ1のスタッド・ブレスト(Stade Brestois 29)の下部組織で育ち、2016年にスペイン1部リーグのレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に移籍した。そして今年5月にスペイン国籍を取得すると、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2022-23)の準決勝に臨むスペイン代表に選出された。

 ルノルマンは記者会見で、「(スペインサッカー)連盟(RFEF)や監督、チームメート、家族といった人たちの自信を見て、自分の中ですべてはっきりしたし、迷いはなかった」と明かした。

「(デシャン監督には)見ているし、評価していると言われた」としたルノルマンは、「それでも考えは変わらなかった。すごく冷静だった。実際、フランス代表の監督から評価されるのはとてもうれしいが、いつも言っているとおり、最初から頭にあったのはスペインだった」と話し、「僕はここに8年いる。とても居心地がいいし、スペインですごく幸せだ」と続けた。

 ルノルマンは、2021年にスペイン国籍を取得した仏出身のDFアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)、2013年に国籍取得したブラジル出身のジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)の足跡をたどることになる。

 今季はリーグ最高のDFの一人で、ソシエダの10年ぶりとなる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)出場権獲得にも貢献した。スペインは15日のネーションズリーグ準決勝でイタリアと対戦し、ルノルマンはそこでデビューを飾る可能性もある。(c)AFP