【6月12日 AFP】(更新)全仏オープンテニス(French Open 2023)は11日、男子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を7-6(7-1)、6-3、7-5で下して3度目の全仏オープン制覇を果たし、男子歴代単独最多となる四大大会(グランドスラム)通算23勝目を挙げた。

 グランドスラム通算22勝で並んでいたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を抜いたジョコビッチは、これで女子のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と同23勝で並び、マーガレット・コート(Margaret Court、オーストラリア)が持つ男女通じて最多の同24勝まであと1勝とした。

 試合後のスピーチでは、「グランドスラムで23回も優勝したなんて幸運を超越している。信じられない気分だ」と喜び、「ここでグランドスラム23勝目を飾れたのも偶然ではない。全仏オープンはキャリアの中で最も優勝するのが難しい大会だったから。今は本当に感無量で、最高に誇らしい気分だ」と話した。

 全仏オープン優勝は2016、21年に続き3度目で、すべてのグランドスラム大会で3回以上優勝した男子選手はジョコビッチが初めて。他には全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)を10度、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を7度、全米オープン(US Open Tennis Championships)を3度制している。

 36歳での全仏オープン制覇は最年長記録。これで30歳になってからのグランドスラム優勝回数は11回を数え、ペースが落ちる気配はほとんど見られない。12日発表の世界ランキングでは1位に復帰し、歴代最長を更新する通算在位388週目を迎える。

 一方のルードは、直近のグランドスラム5大会で3度目の決勝進出を果たしたが、ナダルに敗れた昨年に続き2年連続の準優勝となった。(c)AFP/Dave JAMES