【6月10日 AFP】韓国は9日、中国のケイ海明(Xing Haiming)駐韓大使を呼び出し、「中国の敗北に賭けるのは間違っている」と同氏が尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)政権を批判したことに抗議した。

 ケイ氏は8日、韓国の最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン、Lee Jae-myung)代表と会談。「米国が中国に全力で圧力をかけているため、米国が勝利して中国が敗北するのに賭ける者もいる。しかし、それは明らかに間違った判断だ」とメディアに語った。

 さらに「確実に言えるのは、中国の敗北に賭けた者は将来後悔するということだ」として、中国懐疑派は「歴史の流れを読めていない」と主張した。

 これに対し、韓国外務省の張虎鎮(チャン・ホジン、Chang Ho-jin)第1次官は、「不正確な事実」に基づき韓国の政策を批判するのは「容認できない」と抗議した。

 韓国外務省は、張氏はケイ氏の発言は「内政干渉」で「外交儀礼を外れ、非常識で挑発的」だとして強い遺憾の意を表したとしている。(c)AFP