【6月9日 CNS】中国・寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)銀川市(Yinchuan)に位置する寧夏野球工坊で5月22日、寧夏と台湾のティーボール技術交流活動が開催された。台北市ティーボール協会のメンバーが、銀川市にある五つの小学校の体育教師に対し研修を行い、ティーボールの寧夏の学校での普及を推進した。

 ティーボールは野球の一種だ。成人野球と比べ、ティーボールのルールはより簡素に変更されており、使用される機材もより安全で、フィールドの要件も低く、学校での普及に適している。

 台北市ティーボール協会の繆中建(Miao Zhongjian)副理事長は「実際、ティーボールはそこまで激しい競技ではない。私たちの目的は、子どもたちが安全な環境で楽しくバットを振り、野球をすること、そして走塁し得点をすることで、子どもたちに達成感を感じてもらうことだ。ティーボールは台湾で20年間普及しており、現在は台湾の学校で最も人気のある活動の一つだ。台湾では、4年生以上の子どもたちはほぼみんなティーボールができる」と述べた。

 活動現場では、台北市ティーボール協会は理論教育と現場実習を通じ、研修活動に参加した小学校の教師にティーボールのルールや基本動作などについてマスターすることを支援し、所属校にティーボールの器具を寄贈した。これにより、学校内でティーボールの教育活動の展開が可能になった。

 繆副理事長は「今回、私たちは数セットの器具を携え、今日の研修活動に来た先生方の所属する学校に寄贈した。彼らが2日間の研修を経て職場に戻った後、実際の器具を使って生徒たちに指導し、子どもたちがティーボールを真に体験することができるようにしてあげたい」と述べた。

 寧夏野球工坊の創始者の林智薰(Lin Zhixun)さんは台湾出身で、近年は寧夏での野球の普及に力を注いでいる。

 林さんは「ティーボールは非常に良い媒体だ。スポーツの場では、コミュニケーションがよりスムーズになると思う。そして、それは大陸と台湾の両岸交流を促進するための本当に素晴らしい機会だと感じる」と語った。

 寧夏港澳台弁公室の王陽(Wang Yang)副主任は、寧夏は今年の夏休みに寧夏と台湾のティーボールの親善試合を開催し、台湾の小学生を寧夏に招待して交流する予定だと語った。

 王副主任は「われわれは夏休みに台湾から一部の小学生を銀川に招き、ティーボールの親善試合を開催する予定だ。この試合を通じて交流を行う。そして、将来的に非常に成功を収めるようなら、この交流活動を定常化し、寧夏と台湾の体育交流の看板プロジェクトとして実施していきたい」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News