【6月9日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は8日、来月20日に開幕する女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)で、全選手に最低3万ドル(約418万円)を分配すると発表した。分配金は勝ち上がるごとに増額され、優勝した場合の支給額は1選手当たり27万ドル(約3760万円)に上る。

 FIFAによれば、選手への分配制度は今回が初めて。

 女子サッカーは史上最高の盛り上がりを見せているものの、選手からはその人気の高まりが男子と比べて給与に反映されていないとの懸念の声が上がっている。FIFAによると、女子選手のクラブでの平均給与は1万4000ドル(約195万円)で、男子と比べるとはるかに低い金額となっている。

 国際プロサッカー選手会(FIFPro)は、FIFAが「選手たちの声に耳を傾けた」と今回の動きを歓迎し、「この競技の最高峰において、男女平等の拡大に向けた一歩を踏み出した」と述べた。

 計32チームが参加する今年の女子W杯は、7月20日から8月20日まで開催される。(c)AFP