大統領ポスターにヒトラー風ちょびひげ、少年を矯正施設送り トルコ
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【6月7日 AFP】トルコで6日、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の選挙ポスターに口ひげなどの落書きをした16歳の少年が逮捕され、矯正施設に送られた。反体制派に近い複数のメディアが報じた。
拘束されたのは、南部の町メルシン(Mersin)在住の少年。自宅近くの選挙ポスターのエルドアン氏の顔に、ナチス・ドイツ(Nazi)総統アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)をほうふつとさせる口ひげを描き、侮辱的な言葉を添えた。
当局は防犯カメラの映像から少年を特定。Halk TVによると、「大統領侮辱」の容疑で拘束し矯正施設に送った。
少年は口ひげを描いたことは認めたが、侮辱的な言葉を書いたことは否定している。
20年にわたり政権を担ってきたエルドアン氏は5月28日、大統領選の決選投票に勝利し、2028年までの続投を決めた。
法務省によると、「大統領侮辱罪」はトルコで最も頻繁に起きている犯罪の一つで、昨年は1万6753件の有罪判決が言い渡された。(c)AFP