【6月6日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は5日、東部ドネツク(Donetsk)州の激戦地バフムート(Bakhmut)近郊で自国軍が前進したと称賛した。一方ロシアは、ウクライナ軍の大規模攻勢を退けたと主張している。

 ゼレンスキー氏はソーシャルメディアで公開されたビデオメッセージで、「兵士諸君、よくやった」「ロシアはわれわれの攻勢に分別を失って対応している。敵もウクライナが勝利すると分かっている」と述べた。

 ハンナ・マリャル(Ganna Malyar)国防次官は先に「バフムート地区は依然、激戦地ではあるが、わが軍は前線を拡大して前進している」「防衛作戦には反転攻勢も含まれており、複数の拠点で攻勢もかけている」と、「戦果」を報告していた。

 一方、ロシア国防省はこの日、ドネツク州南部の5地区でウクライナ軍が前日に大規模攻勢を開始したと発表。ウクライナ軍の戦闘車両に攻撃を仕掛けている様子を捉えた動画を投稿した。

 さらに、ウクライナに対する侵攻の総司令官を務めるワレリー・ゲラシモフ(Valery Gerasimov)参謀総長が「前進指揮所の一つに滞在していた」と明らかにした。

 同省はその後、ドネツク州南部で「ロシアの防衛線を突破しようとする新たな試み」を撃退したとした。

 両国の主張について、AFPは独自に検証できていない。(c)AFP