【6月6日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は5日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第6シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)は7-6(7-3)、3-6、6-4、1-6、7-6(10-7)で第23シードのフランシスコ・セルンドロ(Francisco Cerundolo、アルゼンチン)との激闘を制し、2年連続で8強入りを果たした。

 20歳のルーネは約4時間の末に自身初のフルセット勝ちを収め、昨年準優勝を果たした第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)との準々決勝に駒を進めた。両者は昨年大会の準々決勝でも対戦し、互いに火花を散らした。

 この試合の第3セット第4ゲームでは、ルーネがツーバウンドで返球して観客からやじを飛ばされる場面があった。セルンドロは主審が自分のポイントをコールするだろうと思いプレーを止めたが、そのままプレーは続行。これで妨害行為を警告されるなどし、結局このゲームを落としてしまった。

 ルーネは試合後、「これがテニスであり、スポーツだ。中には間違いを犯す審判もいる。自分も彼もそういうことはある。それが人生だ」とコメントした。

 一方、昨年の決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れたルードは、好調のニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)に7-6(7-3)、7-5、7-5で勝利。この試合では相手のブレークポイントを17本中14本しのぐなどし、クレーコートでは2020年以降ツアートップの85勝目を記録した。

 全仏で2度のベスト4入りを果たしている第22シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に6-1、6-4、6-3で快勝し、ここ6年間で自身5度目の大会8強入りを決めた。

 準々決勝の相手に決まった世界ランク49位のトマス・マルティン・エチェベリー(Tomas Martin Etcheverry、アルゼンチン)は、第27シードの西岡良仁(Yoshihito Nishioka)を7-6(10-8)、6-0、6-1で退け、四大大会(グランドスラム)では自身初の8強入りを果たした。(c)AFP/Dave JAMES