【6月6日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2023)は5日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第14シードのベアトリース・ハダード・マイア(Beatriz Haddad Maia、ブラジル)は6-7(3-7)、6-3、7-5で世界132位のサラ・ソリベストルモ(Sara Sorribes Tormo、スペイン)に逆転勝利を収め、四大大会(グランドスラム)では自身初の準々決勝進出を決めた。

 女子のブラジル勢がグランドスラムで8強入りを果たすのは、メジャー通算7勝を誇った往年の名選手マリア・ブエノ(Maria Bueno)が1968年に成し遂げて以来、実に55年ぶりとなった。

 27歳のハダード・マイアは、第1セットを先取されて第2セットも0-3とリードされたところから見事に挽回し、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の女子シングルスでは史上3番目に長い3時間51分の激闘を制した。1995年大会の1回戦で記録されたこれまでの最長記録となる4時間7分とは、わずか16分差だった。

 ハダード・マイアが消耗戦の長丁場を戦うのは、これが初めてではない。先月のイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2023)準々決勝では3時間41分の末にアンヘリナ・カリニナ(Anhelina Kalinina、ウクライナ)に敗退。この一戦は、2023年シーズンではこの日の試合に次いで2番目に長い試合となっている。

 準々決勝で激突する第7シードの強豪オンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)は、第28シードのベルナルダ・ペラ(Bernarda Pera、米国)を相手に8度ブレークに成功するなどして6-3、6-1で圧倒し、自身初の大会8強を決めた。

 ジャバーは昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)と全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)で準優勝を果たすなど、グランドスラムの4大会全てで8強入りを果たしている。(c)AFP