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【06月06日 KOREA WAVE】韓国軍で昨年、性暴力関連の懲戒を軍別に調べたところ、陸軍が667件で最も大きな割合を占めることがわかった。また、空軍の性暴力関連の懲戒件数は2年連続で増加していた。

各軍の資料によると、セクハラによる懲戒の件数は陸軍が667件、海軍199件、空軍128件だった。

陸軍の性暴力による懲戒は2020年の936件から2021年841件、昨年は667件と減少傾向を見せた。一方、海軍は2020年の180件から2021年には152件に減少したが、昨年は199件となり、再び47件増加した。空軍は2020~22年にそれぞれ85件、103件、128件を記録し、2年連続で増加した。

国防省は毎年、全将兵や軍務員を対象に性認知教育を実施している。性認知教育とは「法令・政策・慣習・各種制度などが男女に与える影響を認識する能力を高める」ための措置だ。

各軍はそれぞれ性認知教育を進めている。陸軍は計12編の教育動画を製作・活用している。海軍も映像教材を独自に作り、教育効果を高めるための教材開発を進めている。空軍は「オーダーメード型性認知教育プログラム」を開発する。

それでも軍内の性暴力関連問題は絶えず発生している。最近も空軍戦闘飛行団の兵士らが当直者の引き継ぎ帳簿に「(女性軍幹部が)レーシングガールのような顔をしている」などと書き込み、集団セクハラをしていたことが明らかになった。

有識者の間には「性認知教育は教材に依存した詰め込み式義務教育だけでは、簡単に効果は上がらない。MZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)の将兵の目線に合う教育が必要だ」との指摘もある。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News