【6月6日 Xinhua News】中国の国家1級保護動物チルー(チベットカモシカ)は、主に青海省(Qinghai)の三江源地区と西蔵(シーザン)自治区の羌塘(チャンタン)高原、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のアルチン(阿爾金)山に分布している。毎年5~7月が移動と出産のシーズンで、出産を控えた雌は次々と青海省可可西里(ココシリ)の卓乃湖地区に集まり、7月下旬になると子どもを連れて元の生息地に戻る。生まれたばかりの子どもは天敵を避けたり悪天候に見舞われたりする中で母親とはぐれることもある。

 自然保護団体や社会貢献に積極的な企業が資金を出し合い、ココシリ地区の索南達傑(ソナムダジェ)保護ステーションに設置した野生動物救助センターは、チルーの子どもの救助活動を実施している。これまでに50頭以上がセンターから野生復帰しており、現在も6頭が保護されている。(c)Xinhua News/AFPBB News