■「絶対仕返ししたい」

 ロシアに対しては同情の余地はない。子どもたちにそう教えることが責務と考える親もいる。

 看護師のイリーナ・コワレンコさん(33)は侵攻以来、ロシア人には戦争の連帯責任があり、善良なロシア人はその善良さを行動で示さなければならないのだとわが子に教えてきた。

 イリーナさんの娘ソフィヤちゃん(6)は「ロシア人がロシアから爆弾を撃ってくるとお母さんから聞いた」と話した。

 また、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領についても「お母さんからとても悪い人だと聞いた。子どもの頃は猫や犬をたたいていて、大きくなったら人にもそうするようになったって」

 子どもたちへの警告としてこうした話をしているというイリーナさんは、「どのような形であれ、子どもたちは隣人がどんな人たちなのか知っておくべきだ。ウクライナにはこれからも国境がある。ロシアはこれからも隣国であり続ける」

 マクシム君と一緒に遊ぶ少年の一人は、さらに踏み込んだ考えを持っている。

「前線で死んだ兵士たちのために、どうにかして絶対仕返ししたい」と戦闘服と手作りの防具を身に着けたアンドリー・シロキフさん(13)は語る。

 夢は兵士になることで、軍事戦略を学ぶためでなければ学校に行く意味はないと思っている。「ロシア人が僕たちにしたことをやり返したいんだ」

 映像は5月に撮影。(c)AFP/Joshua Melvin and Elizabeth Striy