中印、駐在記者のビザ更新拒否 相互に閉め出し
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【6月1日 AFP】中国外務省は5月31日、インド政府が2020年以降、中国人記者に発給するビザ(査証)の有効期間を短縮しているほか、更新を拒否していると非難した。中国も事実上、インド人記者を締め出しており、両国は新たな火種を抱えた形だ。
中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は定例記者会見で「インドに駐在している最後の中国人記者のビザが失効した」と述べた。
中国も報復としてインド人記者に対するビザ更新を停止する見通しとされる。毛氏は詳細については触れなかったが、「適切な対抗措置を取る以外に選択肢はない」と語った。
印主要紙ヒンズー(Hindu)のアナント・クリシュナン(Ananth Krishnan)特派員はツイッター(Twitter)に「中国の記者証を持ったインド人記者は北京に1人しか残っていない」と投稿している。
毛氏は、事態の正常化は「インドが中国人記者に対し(中国と)同等の便宜と支援を提供できるか」次第だと述べた。
両国は20年6月、国境沿いで衝突し、インド兵20人、中国兵少なくとも4人が死亡した。以来、緊張関係が続いている。(c)AFP