昨年12月、ソウル・永登浦の貧困層が住む地域の様子(c)news1
昨年12月、ソウル・永登浦の貧困層が住む地域の様子(c)news1

【05月31日 KOREA WAVE】韓国で、稼ぐお金より出ていくお金が多い「赤字世帯」が再び増えている。特に低所得層で赤字額が過去最も多い水準に達している。韓国統計庁の家計動向調査で判明したもので、今年第1四半期(1~3月)の赤字世帯の割合は前年同期比3.2ポイント増の26.7%となった。

今年第1四半期について所得水準を5分割して比べると、下位20%では赤字世帯の割合が62.3%で前年同期(57.2%)比5.1ポイント増加した。これは2019年第1四半期(65.3%)以来の高値だ。

赤字額は46万652ウォン(1ウォン=約0.1円)で前年比47.2%増加。2006年に統計を取り始めて以降で最も多く、増加幅も1人世帯を調査に含めた2006年以降最大だった。

赤字額増大の大きな理由は消費支出の増加だ。下位20%世帯の月平均所得は107万6000ウォンで1年前より3.2%増加したが、月平均消費支出は131万9000ウォンで前年より13.7%も増加した。

統計庁関係者は「下位20%世帯は必須消費財の影響を受けやすい。物価高騰の折、新型コロナウイルス感染が緩和して、消費が少し増えたことが影響した側面もある」と分析した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News