【5月28日 AFP】ロシア政府はドイツ大使館など公的機関に勤務するドイツ人公務員らを対象に、今月中に国外に退去するよう通告してきた。ドイツ外務省が27日、明らかにした。

 同省によると、ロシアは6月以降、同国内のドイツの公館、教育・文化施設の職員数を数百人規模で削減したい考え。対象は大使館や領事館、国際文化交流機関「ゲーテ・インスティトゥート(Goethe Institute)」、ドイツ人学校など。ロシアの教育機関に雇用されている職員も含まれる。

 ドイツ人、現地採用のロシア人職員ともに削減される。ドイツ人職員は6月1日までの国外退去が求められている。ロシア人職員は国外退去の必要はないが、勤務先が雇用できなくなる結果、失職する。

 外務省はロシア側の措置について「一方的で不当かつ理解しがたい決定だ」と批判した。

 先月にはドイツが、ロシアの諜報(ちょうほう)要員を減らすため同国外交官を大量に追放。ロシアも報復として約20人のドイツ大使館職員を追放している。(c)AFP