最新の「ネイチャーインデックス」で中国が初めて米国を上回る
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【5月26日 CGTN Japanese】最新の「ネイチャーインデックス(Nature Index)」によると、2022年に中国の著者が質の高い科学ジャーナルに発表した論文のシェアが初めて米国を上回り、1位となりました。
世界トップクラスの科学誌「ネイチャー」が所属する国際的に有名な学術出版の多国籍会社「シュプリンガーネイチャー」は毎年「ネイチャーインデックス」を作成し、発表しています。「ネイチャーインデックス」は質の高い自然科学ジャーナル82誌に発表された科学研究論文の著者の情報を追跡することによって作成されており、自然科学分野における国・地域や研究機関の貢献度および協力状況を反映しています。
このインデックスは科学技術界の人々にとって、自然科学の分野における重要な風向計と見なされており、中国が初めてこの「世界一」を獲得したことは、基礎研究分野における中国の核心部分のレベルアップを反映しています。
「シュプリングネイチャー」のピータースCEO(Frank Vrancken Peeters)はこのほど、「1980年代初めに『ネイチャー』に掲載された論文の中で、中国の著者が関わったものは1%未満だったが、現在では、この割合は15%を超えている」と明らかにしました。その理由を探っていくと、一つには中国の基礎研究への経費投入の増加があり、2012年には499億元(約9900億円)だったものが、2022年には1951億元(約3兆8600億円)まで引き上げられました。同時に、中国の研究開発者の総数は世界トップであり、豊富な人材蓄積を有していることも一因だとみられます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News