【5月25日 CGTN Japanese】中国南部の雲南省(Yunnan)大理市(Dali)でこのほど開催された第72回ミス・ワールドコンテストで、中国の名門大学である清華大学の院生の洪昊昀さんが、中国地区の最強人気グランプリと東部地区のグランプリに輝きました。この情報はネット上で瞬く間に広がり、教育関連のホットな話題となりました。

 洪さんは、「清華大のコンピュータ系の院生として、学業や科学研究を主とすべきなのに、なぜミスコンに出場したのか」というネットユーザーからの質問に対し、「ミスコンに出場したのは特別な人生体験を得たいと思ったから。重視したのは出場する過程で、結果ではない。ミスコンに備えた体のトレーニングや科学的なフィットネスによって、とても健康的な生活様式を手に入れることができた。健康的で堂々とした美しい姿を見せることで、理工系女子学生に対する偏見も打ち破りたかった」とし、「真に価値のある科学研究には、堅実な理論知識だけでなく、豊かな人生経験も重要だ」との考えを示しました。

 洪さんは、ミスコンのグランプリとして注目されているだけでなく、特筆に値する慈善活動も行ってきました。清華大で優秀な成績により獲得した一等奨学金1万元(約20万円)を、母校である浙江省寧波市の鎮海中学校で学ぶ四川省大涼山からの2022年入学の後輩らのために寄付しました。

 洪さんは新たな計画に着手しました。今夏、世界初の大学院レベル研究ベースの人工知能(AI)大学であるMBZUAI(Mohamed bin Zayed University of Artificial Intelligence)のAI(機械学習)博士課程に進学します。5月末から6月初めには、AI分野における世界的に著名な科学者で博士課程の指導教員となる邢波教授と共に、アラブ首長国連邦に向かい、博士課程をスタートさせます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News