ピンク・フロイド元メンバー、独公演でナチス風衣装 憎悪扇動か
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【5月26日 AFP】ドイツの首都ベルリンの警察は26日、英ロックバンド「ピンク・フロイド(Pink Floyd)」創設メンバーのロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)さんが、市内のコンサートでナチス(Nazi)風の衣装を着用し、憎悪をあおった疑いがあるとして捜査を進めていると明らかにした。
ソーシャルメディアに投稿された画像には、黒いロングコートを着て、赤いアームバンドを着けているウォーターズさんの姿が捉えられていた。
警察は、「市民の憎悪をあおった疑いで調べている。着用した衣服がナチス統治を美化もしくは正当化するものであった可能性があり、公共の平和を乱した恐れがある」と述べた。衣装は「ナチス親衛隊(SS)の服」に似ていたとした。
ウォーターズさんは親パレスチナ活動家としても知られ、反ユダヤ的な思想を持っていると非難されてきた。
こうした非難の声に対しウォーターズさんは、抗議の対象はイスラエルの政策でありユダヤ人ではないとし、自身は反ユダヤ主義者ではないと反論している。(c)AFP