【5月26日 CGTN Japanese】中国とタイはこのほど、高速鉄道の建設について交渉を行いました。中国はタイに高速鉄道技術を提供し、タイの高速鉄道網の構築を支援することで同意しました。

 中タイ両国は2015年、総延長867キロ、複線標準軌で中国の雲南省昆明市とタイの首都バンコクを結ぶ中タイ鉄道の建設を開始しました。中タイ鉄道は、バンコクからナコーンラーチャシーマーまでの第1段階の工事を完了しました。同様の工区はまだ10区間ありますが、2027年には全線開通する予定です。開通後にはタイの首都から同国北東部までの所要時間が7割以上節約されます。

 報道によれば、現在タイの総選挙を有利にすすめていて次期首相の有力候補とされる前進党のピタ党首は中国に対する態度がはっきりしないため、中タイ協力にもある程度の影響が及んでいるとのことです。タイ側は最近、高速鉄道を独自に建設する考えを強めており、中国との交渉により中国の高速鉄道技術を取得することを望むようになりました。詳細は協議中とのことです。

 別の報道では、中国はタイに高速鉄道建設技術の一部を提供することに同意しており、同時にタイ側に中国の高速鉄道の基準を使用することを求めています。しかし、タイ側は日本の基準を採用する方針を示しているため、両国による中タイ高速鉄道の建設基準に関する交渉は合意に達していないとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News