【5月26日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2023)は25日、第18ステージ(オデルツォからバルディゾルド、161キロ)が行われ、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が、アタックを仕掛けてライバル勢を振り切ったチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)の前に立ちはだかり、総合首位を維持した。

 ドロミティ(Dolomites)山地で3日間続く厳しい山岳ステージの初日となった今ステージでは、チーム・ジェイコ・アルウラ(Team Jayco AlUla)のフィリッポ・ザナ(Filippo Zana、イタリア)がグルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)とのゴールスプリントを制してステージ優勝を飾った。

 一方、ログリッチはチームメートのセップ・クス(Sepp Kuss、米国)とともに下りでアタックを仕掛け、総合優勝を争う主なライバルを置き去りにした。しかし、トーマスだけはログリッチの後ろにぴたりと食いつき、マリアローザ(ピンクジャージー)を守った。

 2018年のツール・ド・フランス(2018 Tour de France)覇者で、この日が37歳の誕生日だったトーマスが今大会で総合優勝を果たせば、1955年大会でフィオレンツォ・マーニ(Fiorenzo Magni、イタリア)がマークした34歳180日を抜いてジロ最年長記録となる。

 総合争いでは、ログリッチが首位と29秒差の2位に浮上し、今ステージを9位で終えたUTE(UAE TEAM EMIRATES)のジョアン・アルメイダ(Joao Almeida、ポルトガル)は3位に後退した。(c)AFP