【5月25日 AFP】南米サッカー連盟(CONMEBOL)は24日、コパ・スダメリカーナ(2023 Copa Sudamericana)の試合で、インデペンディエンテ・サンタフェ(Independiente Santa Fe、コロンビア)に所属するウーゴ・ロダジェガ(Hugo Rodallega)に対する人種差別的なチャントがあったとの疑いで、調査を開始すると発表した

 ロダジェガは、23日に0-1で敗れたヒムナシア・ラ・プラタ(Gimnasia y Esgrima La Plata、アルゼンチン)との試合後、相手サポーターから「サル」や黒人の蔑称「nigger」で呼ばれたと主張した。

 CONMEBOLの関係者はAFPに対し、懲罰委員会の責任者がこの件に関する申し立てに応じていると述べた。

 37歳のロダジェガは試合後、「人類は進歩していない。全世界で起きているのは最悪の事態だ」とし、「ここ(アルゼンチン)に来てこんなことが起こるなんて悲しい。(侮辱していた)彼らのせいで負けたとは言わないが、人種差別には弱らせられる。『サル』と呼んだり、『nigger』と呼んだりするのは敬意を欠く行為だ」と述べた。

  CONMEBOLは、差別的な表現が認められ場合、選手や役員、クラブに罰金や活動停止処分を科すことが規約で認められている。

 数日前には、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)が、バレンシア(Valencia CF)戦で相手ファンから同様に人種差別的なチャントを受けていた。(c)AFP