【5月25日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するブラジル代表FWビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)が、相手サポーターから人種差別を受けた問題で24日、米国や国連(UN)も差別的行為を非難する声明を出した。

 ビニシウスは20日に行われたバレンシア(Valencia CF)戦で、敵地のサポーターから人種差別的なチャントを浴びせられた。

 米国務省のマシュー・ミラー(Matthew Miller)報道官は記者会見で、ビニシウスに向けられたチャントについて「おぞましい」とコメントし、「すでにスペイン当局が対応していることは知っている。われわれは、スポーツ界を含む世界中で起きる人種差別を非難する」と述べた。

 ミラー氏の発言に先立ち、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のボルカー・ターク(Volker Turk)高等弁務官もスイス・ジュネーブで開かれた会見で、ビニシウスへの差別行為を非難し、「世界中で開催されるスポーツイベントに対し、人種差別に対抗し、闘い、防止することを求めている」と述べた。(c)AFP