台湾人最後の元慰安婦死去 92歳
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【5月24日 AFP】台湾外交部(外務省)は23日、日本統治時代の元慰安婦のうち台湾当局が認定する最後の生存者だった女性が死去したと発表した。元慰安婦の支援組織「婦女救援基金会(Women's Rescue Foundation)」によると、亡くなったのは10日で、92歳だった。
外交部の劉永健(Jeff Liu)報道官は「慰安婦問題は人類史上の傷であり、政府は台湾人元慰安婦の尊厳と福祉を最重要視してきた」「日本政府には今後も懸念を表明し続け、元慰安婦とその家族への謝罪と補償を求めていく」と述べた。
台北を拠点とする婦女救援基金会は、生存者がいなくなっても、日本への補償を今後も求めていくと表明。「おばあちゃんたちは全員亡くなってしまったが、魂はいつまでも私たちの心の中に残り続ける」「この歴史の一こまは死によって消えることはない」とし、台湾人慰安婦の歴史を教科書に掲載するよう訴え続けるとしている。(c)AFP