【10月27日 AFP】韓国・世宗大学(Sejong University)の朴裕河(パク・ユハ、Park Yu-Ha)教授が、2013年の著書「帝国の慰安婦(The Comfort Women of the Empire)」で従軍慰安婦の名誉を傷つけたとして名誉毀損(きそん)罪に問われた控訴審判決で、ソウル高等裁判所(Seoul High Court)は27日、一審の無罪を覆し有罪を言い渡した。

 朴教授は第2次世界大戦(World War II)中の従軍慰安婦全員が日本兵に自宅から強制連行されたとする韓国の一般的見解に疑問を投げ掛けたとして有罪判決を受けた。

 朴教授は著書「帝国の慰安婦」の中で、真実はより複雑で、自発的に慰安婦に志願した女性もいたと示唆した。そうした女性たちは自分たちの運命がどうなるかを必ずしも知らず、多くは工場の職を世話してもらえると言われたとしている。

 下級審は1月、学問の自由は基本的権利であり、自らの見解は刑事罰の対象にはならないとの朴教授の主張を受け入れ、無罪判決を言い渡していた。(c)AFP