【5月22日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)赤峰市アルホルチン旗にある高格斯台罕烏拉国家級自然保護区でこのほど、40年以上前に絶滅したと考えられていた国家2級保護植物のモンゴルチューリップが研究者によって発見された。今回見つかった個体群は約1ヘクタールの広さに分布、中国における生物多様性保護や希少・絶滅危惧植物の研究にとって大きな科学的価値を有する。

 モンゴルチューリップは多年草で、高さは通常10~25センチ、球根は楕円形で、鮮やかな黄色の花被片が6枚あり、雄しべよりやや短い雌しべを持つ。早春に短期間だけ草原帯の砂地に生育する同自治区固有の乾生植物で、世界最東端に生育するチューリップでもある。

 資料によると、モンゴルチューリップは1979年に同自治区シリンゴル盟シリンホト市にあるバインシル牧場で標本採集されて以降、消息不明となっていた。(c)Xinhua News/AFPBB News