北野監督、カンヌに復帰 成功には「無関心」
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■ ビートたけしから北野監督
大学では工学を専攻していた北野氏にとって、芸能活動は第二の選択肢であり、余裕をもって取り組んでいるという。
「ビートたけし」という日本で最も人気のあるテレビタレントの一人として活躍し続け、時には力士や巨大な牛乳パックの着ぐるみ姿でコントも披露してきた。
一方、北野監督が手掛ける映画はそれとは対照的だ。裏社会を描いた『ソナチネ(Sonatine)」や『BROTHER(原題)』、1997年のベネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)でグランプリを受賞した『HANA-BI(原題)』など、苦悩する登場人物と暗いユーモアに満ちあふれている。
これまで商業的に最も成功した作品は、2003年の『座頭市(原題、Zatoichi)』。最新作とおなじ時代劇映画だ。一方、『首』の制作費は15億円で、これまでで最も製作費の高い作品となった。
「日本の映画は小作品というか、予算が少ない」と話し、「スケールの大きいものをやってみようかと思ってやってみた」と続けた。
『首』の仮台本ができたのは30年前だが、実際にプロジェクトが動き始めたのは、2019年に今作品の原作となる小説を執筆した後だった。
『首』には、北野映画によく見られる忠誠心や裏切り、日本的な規範意識というテーマが含まれている。また、男同士の愛憎も描かれている。
日本の歴史ドラマで、男同士の愛が描かれることはまれだが、「その時代にはごく普通に行われたこと」と北野氏は言う。
「テレビとかで絶対やらないだろうというようなものにしたかった」
今後、さらに2本の映画のプロジェクトの話があるが、実際にやるかどうかは分からないと話す。
「自分が好きなようにやって、自分が良いと思うようにやっているだけ」 (c)AFP/Etienne BALMER and Natsuko FUKUE