【5月20日 AFP】俳優ハリソン・フォード(Harrison Ford)は、映画「インディ・ジョーンズ(Indiana Jones)」シリーズ最終作では人工知能(AI)の力を借りて何十歳も若返った姿を見せている。だが、今年81歳になる本人は19日、老いることには大いに満足しており、仕事のペースを落とすつもりもないと語った。

 第76回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で前夜、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(Indiana Jones and the Dial of Destiny)』がプレミア上映された。さまざまな冒険に挑む考古学者インディ・ジョーンズを40年以上にわたって演じてきたフォードは会見で、この役を演じるのは今作で最後だと表明した。

「インディ・ジョーンズ」シリーズの制作を手掛けるルーカスフィルム(Lucasfilm)のキャスリーン・ケネディ(Kathleen Kennedy)代表は、AIを使ってフォードがこの役で再登場する機会はあるかとの質問には「ノー」と即答した。

 フォードは自身の長いキャリアと他の俳優たちとの共演を思い返しながら感極まった様子で何度か涙を見せ、「年を重ねて本当に幸せだ」と語った。

「昔を振り返り、あの頃の自分に戻りたいとは思わない。年を取ることに大いに満足している。若いうちは最高だったが、ろくでもなかった。もう死んだっておかしくないのに、ただ年を取り、今も仕事を続けている」と続けた。

 さらに、仕事のペースを落とすつもりはなく、テレビドラマの西部劇「1923(原題)」とコメディーの「シュリンキング 悩めるセラピスト(Shrinking)」のシリーズ2への続投を明言した。(c)AFP/Fran BLANDY